学歴について考える
こんにちは!
皆さんの職場では、学歴で入社が制限されたり、昇進に学歴が影響したりといった事はありますか?
私の親世代は(60代から70代くらい)年功序列、終身雇用制度の真っ只中で、当時は学歴社会の風潮が強く、どこの学校を出てきたかで、社会的身分や収入が決まると言っても過言ではない時代を生き、両親共に高卒だった為か、そういった理不尽な思いを、私にぶつけ、強く大学進学を勧められ、私は、大学に進学し、晴れて大卒となった訳ですが、就職し、働いてみると、学歴などあまり意味が無いように感じるのです。
確かに、就職活動をした時、求人を見ると、「高卒以上」「大卒以上」という募集の仕方をしており、「大卒以上」の求人に応募したくても出来ない人がたくさんいる事を実感しましたし、当然初任給なんかも違って、入り口の段階で、かなり区別されているのも事実です。
また、私自身も大手企業の面接を受けようと思っても、学歴フィルターにかかり、書類審査で不採用となった事があり、学歴の壁を身にしみて感じました。
大手企業は応募者が多いので、ある程度学歴でフィルターをかけ、一定レベルの学力がある人の中から、選考するのが効率が良いというのはよく分かりますし、実際、偏差値の高い学校には賢い人が多いのも事実だと思います。
私たちも、頭のどこかに、それぞれの学校のイメージやカラーがあって、先入観で〇〇大学の人は頭が良いという固定観念を持っていると思います。
例えば
東京大学 卒業
早稲田大学 卒業
国立大学 卒業
〇〇高校 卒業
〇〇高校 中退
こうやって並べてみるとこの人達がどのような仕事に就いているのか勝手にイメージしたりしませんか?
逆に
医師
弁護士
銀行員
国家公務員
大企業の社長
町工場の工員
鳶職
同じように、職業を並べてみると、どこの学校を出たのか、何となく、イメージしてしまうところがありませんか?
それぞれ固定観念があって、勝手に高学歴な人=優秀な人と思い込んでいるところがあると思うのですが、学歴が高いからといって、職業人として能力が高いかどうかは別問題だと私は思うのです。
もし、自分が何か仕事を依頼したら、ちゃんとした仕事をして欲しいと思いませんか?
例えば、病気を患い、治療を受けるとした時に、東大卒の医者に医療ミスをされるより、ブラックジャックに確実に治してもらいたいのです。
そこには学歴は不要なのです。
私は大卒ですが、よくよく考えてみると、私の学力は中学校の途中ぐらいからストップしていると思うのです。高校時代の勉強はほとんど授業を聞いていなかったので、成績も惨憺たるものだったのですが、私立文系の大学に進む事になり、英語、国語、社会の受験で済んだため、大学入試の前に、英語と社会を暗記して、大学に入学しましたし、大学入学後は、遊びやアルバイトに明け暮れ、大学を卒業しました。
果たして、そんな自分が大卒だから賢いと言えるのでしょうか?
私の感覚では、大半の大卒者は大学で学んだ事を社会で生かせていないように思います。
みんな働きだしてから、実務をこなすうちに必要な事を一生懸命勉強している、そんな感覚があります。
私は、早い段階で、どこかで働き、職業体験してから、休職するなり、夜間学校に行くなりして、自らの職業に必要な高等教育を受ける方が身につくのではないかと思います。
もちろん医師のように高度な知識を身につけてからでないと就けない仕事もあるとは思うのですが、そういう人はほんの一部の人のような気がします。
学歴を評価するのではなく、学んだ事をしっかり社会に生かせる人が、ちゃんと評価される世の中であって欲しいと思います。